今年は、仮面ライダー誕生50周年だという。各方面で、50周年イベントの話題を耳にする。
仮面ライダー1号世代としては、なんとも嬉しいかぎりだ。そんな中、先日ふと、ある記事が目にとまった。
藤岡弘、「ショッカーなくして仮面ライダーはありえない」 『仮面ライダー50周年特集上映』舞台あいさつ - サンスポ
仮面ライダー1号役の藤岡弘、氏が、最大の功労者と評したのは、なんと敵方のショッカーだという。
「敵のショッカー無くして、仮面ライダーの成功はあり得なかった。」
と、敵方に感謝し、賞賛しているのだという。
とても心温まる記事だ。これを見たとき、連想することがあった。
「プロレスも同じだよな…」
藤岡弘、『仮面ライダー』功労者は怪人&ショッカー 危険シーンも死者出ず「彼たちこそ本当のヒーロー」 | ORICON NEWS
プロレスでも、人気選手、主役選手の敵方として、ヒールと呼ばれる選手たちがいる。
時には反則攻撃を行い、流血もじさない覚悟で、観客から罵声を浴びることも多々ある。
しかし…「これがオレ様たちの仕事なんだ…」と言わんばかりに、
自ら、好んで敵方に徹し、極悪非道の限りを尽くし、ファンから憎まれてなんぼ…と背中で笑ってみせる。
そんなヒールと呼ばれるプロフェッショナルなレスラーたちを、私なりに振り返ってみたい。
藤岡弘、『仮面ライダー』功労者は怪人&ショッカー 危険シーンも死者出ず「彼たちこそ本当のヒーロー」
お久しぶりです!
コロナの影響で、すっかり、プロレス会場から足が遠のいてしまっておりますが、今宵も、私の妄想にお付き合いいただければ幸いでございます。(あくまで妄想ですので、予め、笑ってお許し頂ければ幸いです…)
その名も『鹿石八千代のプロレス妄想録』…
今宵のご紹介は…
『お助け戦隊 ZERO1レンジャー③ 極悪非道のヒール軍団・タル十字軍編』
…はじまり、はじまり…
😱オープニング…
♪白いマットのジャングルに…
今日も血潮が吹き荒れる…
ルール無用の悪党さ!
涙をみせずに血を流す…
あく、アク、悪…
タル十字軍!
1、タル十字軍総帥=TARU
2,鋼鉄参謀=CHRIS
3,極悪将軍=OKAMOTO
4,凶悪特攻=YOKOYAMA
😱本編『恐怖!悪のタル十字軍』
「お気をつけ下さい! お気をつけ下さい! 小さなお子様は絶対に目を合わせないでください! 夜、夢に出てきます! 絶対に目を合わせないでください!」
彼の入場時には、必ず、リングアナウンサー、オッキーイエロー(オッキー沖田氏)が、大声を張り上げる。
当の総帥・タルは、ペットボトルの水をまき散らしながら、ゆっくりと会場をぐるっとねり歩く。小さな子供は、目が合えば、ホントに泣き出すはずだ。それほど、コワイ出で立ちだ。
…ところが、会場には、少なからず、タル十字軍のファンがいることも事実だ。Tシャツや、タオル、時には昇り旗をもって彼らを応援している。
昨日、今日のにわかのファンの皆様には、おそらく理解できないのではないか?
「なぜ、こんな反則ばかりするヒール集団を応援しているのか?」
…私もそうだった。彼らの試合たるや、まるでルール無視。勝敗など関係ない。勝とうが負けようが、ただただ、相手をいたぶる。反則を用いる。時にはフォークを使って、相手を流血させて、楽しんでいる?
こんな試合を見せつけられば、ファンは憤慨し、客は興奮し、怒りがこみあげ、このヒール軍団に罵声を飛ばすこと必至であろう。
…タル十字軍、実は、この「客の怒りの感情」が大好物だという。試合中、客が興奮すればするほど、気分が良くなるらしい…
だから、試合中は対戦相手もそうだが、客の反応の方も気になるらしい…
どれだけ、客が自分たちヒールを恐れているか?
自分たちに憎しみを持っているか?
自分たちに罵声を投げつけてくるか?
彼らは、これが快感らしい。だから反則を使うのだと…
彼らはプロフェッショナルである。
なんの?
それは、客を興奮させること。盛り上げること。
そのために、自分が客から石を投げつけられようとも、それが本望だと、喜んでいるらしい。それが、俺たちの仕事だと誇りに思っているらしい…
当然、彼らはレスリングに関してもプロだ。
実際に、反則を使わなくても十分強くなければ、これらのことは成立しない。反則なしでも強いレスラーが、あえて反則を使うことで、成り立つ行為だ。
もしレスリング自体が弱いヤツが、反則の凶器を使っても、それは、ただの滑稽(こっけい)にしか映らない。…と言うか、弱いヤツは反則さえできないだろう。
反則をするヤツは、レスリングが強いだけではなく、客の憎悪にさらされても、決して折れない強い心をもっている。
客に憎まれること…自らそれを望んでいると言う。
また、反則をするヤツは、メチャクチャに暴れているようで、実は、計算しつくしているという。反則は、緻密な計算のうえに成り立つ行為なのだという…
とにかく、頭が良くなければ、反則はできないらしい。反則ができるヤツは、実は、相当、頭が切れると思った方が良いらしい…
さらには、空気を読む…この力にも長(た)けている。いや、真骨頂と言うべきか…
自分の感情は一切飲み込んで、自分の欲望など全てかみ殺す。プロレス団体が成り立つことを、そしてファンが望むことを第一に考え、それを体現しようと体をはっている人たちが、何を隠そうヒールなのかもしれない…
…どうだろう?
冒頭のショッカーと全く同じではないだろうか?
「敵役(かたきやく)なくして、ヒーローは成り立たない…
ならば、オレらがその敵役を、喜んで引き受けましょう…」
私には、彼らのそんな心の声が聞こえるような気がしてならない…
そこに、彼らの…
「覚悟」というか、「美学」というか、「生きざま」みたいなもの…
を感じてしまうのである…
逆に、超カッコいいじゃん?!…
私だけではなく、そう感じるファンの皆様が多々いらっしゃるのではないか?…
だから、会場には少なからず、ヒールのファンが存在しているのだろう。
おそらく、タル十字軍ほか、ヒールと呼ばれるレスラーのファンの皆様は、かなり通(つう)のファンだと思われる。プロレス観戦歴の長いファン、もしくは相当好き、相当勉強している…そんなファンの方々が、彼らヒールの感情、考えを理解したとき、彼らの、決して表には出さない『覚悟』、『美学』、『生き様』に賛同するのではなかろうか…
到底、にわかのファンの皆様には、なかなか理解しがたいだろう事も、想像に難くない…
いずれ、この感情が理解できたとき、
それすなわち、タル十字軍やヒールと呼ばれるレスラーのファンになった時、
それは、「にわかファン」から、「通のファン」に変身した時なのかもしれない…
そんな、ファンとしても楽しみ方も、体感できるのがZERO1の会場だ。
「えっ? どうすれば、そんなファンの楽しみ方ができるかって?」
「簡単なことだ。皆様もZERO1ファミリーレンジャーに変身すれば良いだけだ!」
ZERO1では、ファンの皆様のことをZERO1ファミリーと呼んでいる。
さあ、迷わず、変身しよう!
変身の仕方も簡単だ…
「いくぞー!」
「…ォ…」
「声が小さい! いくぞっ=!!」
「ウオっ=!!」
…スリー!
…ツー!
…ワンっ!
『ZERO1・ファミリーレンジャー』に変身だ!((^_^))
…プロレスは、観戦して、戦いをみて楽しむのはもちろんのこと…
…選手や団体の、その心理、行動、そして裏事情等など…様々なことを、
ファンは好き勝手に想像し、勝手に思いを巡らせて楽しむことができる…
それが、当たっていようが、外れていようが、かまわない…
それらを想像して楽しむこともファンの特権なのだから…
人はそれを、『妄想』(もうそう)とよぶ…
そんな『私個人の妄想』
その名も…
~鹿石八千代のプロレス妄想録~
『お助け戦隊 ZERO1レンジャー』
…今宵はこの辺でお開きに…
…この続きは、次回、またいつの日か…
プロレスは、妄想できるから、面白い…
(注!…本日も、お付き合い、こ誠にありがとうございました。
以上は、全て、私の勝手な妄想ですので、どうか笑って、お許しを頂ければ幸いです…)
大谷「サポーターズクラブのお客様よりお預かりしたランドセルを洗心寮に届けさせていただき、嬉しそうに背負う子供達を見て僕も元気をいただきました。
— プロレスリングZERO1@2021年3/14両国国技館大会決定‼︎ (@ZERO1_Wrestling) 2020年3月22日
大変な世の中であってもプロレスラーがやるべき使命はたくさんあるはずです。
これからも毎日プロレスラーしていきたいと思います!」 #pwzero1 pic.twitter.com/Kct3WWFwEA