・劣等生 VS 優等生のタイトルマッチ
8月12日のお盆休みに東京・後楽園ホールで
女子プロレスのタイトルマッチを観た…
キャリア6年の若き天才チャンピオンに挑むのは…キャリア5年目の団体の未来を背負う若者であった…
この二人、キャリアこそ一年しか違わないが…
あまりにも、対照的であった…
片やチャンピオンは、デビューしたときから、その素質のすごさに皆が度肝を抜かれ、天才ともささやかれた。その後も、スター街道をまっしぐらに突き進んできた!しかもこれが、まだまだ発展途上と言われているから、その行き着く先は計り知れない!
一方、チャレンジャーはと言うと…かつて、デビュー間もない頃は、お世辞にも強いレスラーとはかけ離れた存在であったのではないだろうか?
チャンピオンを優等生と言うならば(あえて語弊を承知で言うと)挑戦者の方は劣等生?と言わざる得ないほど、レスラーとしては強いとはいえなかったであろうか?
…せめてもの救いは、プロレスはともかく、その容姿が若くてきれいで、超・カワイイ!!いわゆる、ルックスが良い、アイドルレスラーたる素質が十二分に備わっていたのである!
…しかも女性の武器である(これも語弊承知であえて書くが…)豊満な胸の持ち主なのである…。(ちなみに、彼女が所属する団体のキャッチコピーは「コミカル&セクシー」である。…団体の意向も少なからずあっての胸…なのかもしれない??)
…さて、チャレンジャーに「かつては…」と過去形を用いたのは、今現在は、ベルトに挑戦するまでに成長したからである。彼女の名誉のために断っておくが…まかりなりにも、タイトルマッチに挑戦するからには、レスラーとして成長を遂げ、今現在は強くなったからである…。
私は、この二人のどちらのデビュー戦も、運良く会場でリアルに観戦していた…。
当時の二人の力の差は歴然であった。私のようなド素人からみても、明らかな差があった!…ように思う…
…そんな二人が、時を経て、団体の12周年記念大会のメインイベントで、肩を並べたところがなんとも感慨深い…
…ただし、チャレンジャーが成長して強くなったように…、チャンピオンもしっかりと成長していた!…その成長幅は…チャレンジャーを遙かにしのぐほどであったかもしれない?!…
いくらチャレンジャーが成長したとは言え、今現在も、チャンピオンの方が上か?…圧倒的に有利?!と見る人がほとんどだったのではないだろうか??
いわゆる、「下馬評では、圧倒的にチャンピオン有利?」と言う事になる…
・それぞれの十字架…
…そんな試合前…
私は、たまたま売店でチャレンジャーとすれ違った…
帽子を目深にかぶり、うつむきながら売店会場に入ってくる…
売店に入るや、帽子を脱ぐが…その表情たるや…
…何と言い表したら良いであろうか…
チャレンジャーの顔を、遠目から…まじまじと眺めたのだが…
…一言で言えば「鬼気迫る気合いを感じた!」と同時に、
それと同じくらい?いや、それ以上の「暗い影を感じた!」…
…悲壮感…そう!…「タイトルマッチ前の緊張の面持ち」もそうだが、
それ以上に「悲壮感漂う感じ」を強く受けたのだ…
大げさでなく、そう感じた…
それは、「必ず勝つ…」と言う気迫はもちろんだが…
「私が勝たないと、今現在ピンチの団体を救えない!しかし…どうやったら勝てるのだろうか…相手は…明らかに強い…気迫だけでどうこうなる相手ではない…」
…と、彼女の表情を見て、私は勝手に彼女の心の内を想像していた…。
…話すと長くなるので、はしょってご説明するが…
今現在、チャレンジャーが所属している団体は「ピンチ!」だそうである…
(ウソか、ホントかは知らないが…そう言われている??…)
今回の大会は、この団体が主催する12周年記念大会である…
これに対し、チャンピオンは所属外、他団体の選手である。
…いわゆる外敵である。
チャレンジャーとしては、この外敵から自分の団体に、まず流出したベルトを取り戻す…
…そして、それから団体の再建を果たさなければならない…と言う使命がある…
…ベルトはあくまで通過点で、その後の使命の方がよっぽど深刻な問題と言わざるを得ない!
…以上、チャレンジャーとしては、ただのタイトルマッチでは済まされないようなバックボーンがあったのだ。
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このように、プロレスは、ただ試合に勝ちさえすれば良いのではない…
…時として、バックボーンやその伏線(ふくせん)に、様々なドラマが見え隠れしているのである。
…ファンは、試合の勝ち負けはもちろんであるが…
このような勝手な想像…あくまで想像を膨らませて、楽しむことができるのである…
…私の想像=深読み=自分勝手な解釈=妄想は続く…
(ここでお断りしておくが、今回の記事は、全て勝手な私の想像なので、予めご了承いただきたい…)
試合前に売店で見たチャレンジャーの顔からは…
上記のような悲壮感=「団体再建の使命を背負わされた十字架」…のような悲痛な表情と見えたのである。
しかしながら…チャンピオンは強い!!
…そうたやすく、負けはしない!いや、絶対に負けられない!
なぜか??
…実は、チャンピオンこそ、十字架を背負っているのである!
…どんな十字架か?…
「自分が女子プロレス世界の頂点に立つことで、自身の団体を大きく発展させること!」
…なんと、チャンピオンも、チャレンジャーと全く同じだったのである。
同様の使命があったのである。
「それぞれの団体の発展という使命、十字架」を背負っているのである……
(…以上、私は勝手にそう解釈している。)
…ただし、違いと言えば…
チャンピオンの団体は、今現在がまさに上り調子!非常に波に乗っているように見える…
団体名を「Marvelous(マーベラス)」と言う。あの一世を風靡したクラッシュギャルズの長与千種さんがつくった団体である。
プロレス団体「Marvelous」マーベラス – women's pro-wrestling team "Marvelous"
ところが、チャレンジャーの団体は…ピンチ?のように見える…
…と言うより、現に所属選手が口々に「ピンチなので…」とコメントしているのである…
団体名を「プロレスリングWAVE(ウェーブ)」と言う。…波と名がついているにもかかわらず、(今現在は)いまいち波に乗れていない?…ようにみえてしまう…
Pro Wrestling WAVE | プロレスリング WAVE
・チャレンジャーの決意…
…このようにバックボーン、伏線(ふくせん)でみる「事の深刻さ」は、
チャレンジャーの方がチャンピオンより深刻だったかもしれない…
…団体がピンチになってからの彼女は…
本人の自己意識改革が、ファンの目から見ても分かる気がした…
「わたしが団体を背負う立場にならないと…団体が潰れる…」
…そんな悲痛なる使命感は…試合はもちろん…
…リングネームを改名したところにもあらわれているように思える…
…また、それは着ているコスチュームの変更にもあらわれているのかもしれない…
…武器としていたその豊満な胸は、以前はチラリズムで露出が多かったようにみえた(団体の意向?団体公認?)…
ところが、決意の表れか、これを封印したのである…
…つまり、全く包み込んで、露出をなくしたのである…
…「そこをみて欲しいのではない!プロレスで勝負できるところを見て欲しい!」
…あたかも、そう叫んでいるようである!!
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…例えるなら…
往年のTV刑事ドラマの金字塔「太陽にほえろ!」のジーパン刑事役で人気になった松田優作さん…
しかし、そのインパクトがあまりにも強過ぎて、松田優作=「アクション俳優」としての固定観念的なイメージがついてしまった。
松田優作さん自身は、「俺はアクションだけではない…ちゃんと演技が出来る役者!俳優なんだ!」と常に悩んでいたらしい(??)…
ある時から「アクション」を一切封印した…アクションの仕事は受けなくなったのだ。
アクションをあえて避けることで、役者・俳優として通じることを自らの力尽くで証明してみせたのだ。
この甲斐あって、晩年は…映画などで演技が評価されるに至ったのである。
…チャレンジャーを見て、そんなことを思い出した…古すぎて私の世代の人しか分からないだろうなあ…(笑)と思いながら…。今となっては、松田優作さんと言うより、俳優・松田龍平さんと松田翔太さんのお父さん…と言った方がわかりやすいかもしれない…
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さて、余談になったので、話を元に戻そう…
…若いチャレンジャーは、タダでさえ強いチャンピオンに勝つのは大変だ…
それだけでも大変なのに、このバックボーンを背負わされて…と考えると…
チョット酷なような気もする…
しかし、これを乗り越えられなければ、やはり、チャンピオンとしてはふさわしくない!!であろう…
・ゴング!…いざ試合開始!
そんなバックボーンや伏線(ふくせん)を抱えた二人が…今、リングの上で対峙(たいじ)している…
あとは、ゴングを待つばかり…
「さあ、どうする、チャレンジャー?普通にやって勝てるようには思えないが…
どうやって勝つ?」
と、私は心の中で、チャレンジャーに問いかけていた…とっ、その矢先だ!!
…何と、試合開始の合図(ゴング)を待たずに、チャレンジャーが仕掛けた!
…ゴングも鳴っていないのに、
未だ戦闘態勢に入っていないチャンピオンに、いきなり飛びかかったのである!
…いわゆる奇襲であった!!
「そう、そう来ましたか…」なんて私も思うしかなかった…
…チャレンジャーは、おそらく寝ずに策を練ってきたであろう…
どうやったら勝てるか?
…答えが出るはずもない…
答えなんか出るわけがない…
なぜなら、考えて勝てる相手ではないのだから…
とにかく、「気持ちで負けない!…奇襲をかけて、攻め続けるしかない、イヤ、耐えるしかない?…何とか隙(スキ)を突いて…」
なんて、チャレンジャーは思っていたのかもしれない…
実際、奇襲をかけられたものの、
チャンピオンは、全くと言ってイイほど慌てない!
まさに横綱相撲!…すぐに体勢を整えて反撃に出る!!
…その後は、チャンピオンがやはり有利か?…
チャレンジャーも、何とか踏ん張る!
いつも以上に頑張る!粘る!
…だが、チャンピオンは終始、余裕の試合運び…
…しかし、チャレンジャーにもチャンスはあった…
それこそ、一瞬のスキを突く丸め込みでスリーカウントを狙う!…
「ワン、ツー、…あ~惜しい!…カウント2.9!」
…一度でダメなら…もう一度!!
頑張れ!チャレンジャー!!…
…そう、何度かチャレンジャーにも勝つチャンスはあったのだ…
…しかし悲しいかな…全て、丸め込み…
チャンピオンに本格的なダメージを与えるまでに行かなかった!
…とにかく、ダメージでチャンピオンを倒すのではなく…
…一瞬のスキを突いて(チャンピオンが余力を残していたとしても)勝とうと試みる…
…もちろん、他の技も出すのだが…全て決定打にならずに、跳ね返される…
唯一、カウントスリーがとれそうなモノは…
一瞬のスキを突いた丸め込み…
…残念ながら、それしかできなかった…
…そうっ!…
…一瞬のスキを突いて丸め込む事の「繰り返し」…
…そうなのである!! チャレンジャーには必殺技(決め技)がなかったのだ…
…プロレスでは、これを「フィニッシュホールド」と言う。
これを出せば、ほぼ100%勝てると言う、決め技のことである。
…プロレスをご覧にならない方は…
「?」…かもしれない…
強いレスラーと言われる人には、そのほとんどがフィニッシュホールドを持っている。
この技が出れば試合が決まる(終わる)ので、ファンは妙に納得する。
逆に、レスラーは、これを出すときは最後の最後なので…安易なところでは出さない!…最後の最後、いざ決めるときにしか出さないのである。
また、このフィニッシュホールドを食らうレスラー(負ける側)は、万一、返す体力が残っていたとしても、心が折れてしまって跳ね返せないのではないか?とも思えるほどである!(当然、ダメージが大きいからかえせないのであろうが…)
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…有名どころでは(以下、敬称略、選手=技・フィニッシュホールドの名称)
棚橋弘至(新日本プロレス)=ハイフライフロー
オカダカズチカ(新日本プロレス)=レインメーカー
諏訪魔(すわま、全日本プロレス)=ラストライド
秋山準(全日本プロレス)=(リストクラッチ)エキスプロイダー
武藤敬司(W-1)=ムーンサルトプレス(ドクターストップにより封印)
田中将斗(ZERO1)=スライディングD
…
など、言い出したらきりが無い…
…およそチャンピオン経験があるレスラーは、
そのほとんどがフィニッシュホールドを持っているのである…
中には、それを1つと言わず2つも3つも持っているチャンピオンもいるくらい…
…そして、このフィニッシュホールドを最後に出すべく、
「勝ちパターン的な試合運び…」
これこそ、強い選手、チャンピオン経験者が持っている
強さのゆえんではないだろうか…
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…話を元に戻そう…
チャレンジャーには…まだ、そのフィニッシュホールドが無かったのである…
(…本人自身は、何かしらの決め技を持っていたかもしれない??が…しかしながら、ファンの間、万人に知れ渡って初めてフィニッシュホールドといえるので、この点では少なくとも私は彼女の技を知らない…)
チャレンジャーは、なんとか、一瞬のスキをついた丸め込みを試みるも…
チャンピオンはそんな甘くはなかった!!
逆に、チャンピオンはチャレンジャーに充分にダメージを与えてから…
チャンピオン自身のフィニッシュホールドに持って行こうとしたのである!
チャレンジャーもこれを食らっては負ける…と分かっているので…
力を振り絞って、2回ほど、このフィニッシュホールドを食らわないように、なんとか防御した…
しかし、とうとう力尽きた…
3回目に仕掛けられたフィニッシュホールドを防御する力は残っていなかった…
結果、チャンピオンのフィニッシュホールドを食らって…
「ワン、ツー、スリー!」…無情のゴングが鳴る
チャンピオンの勝利!…王座防衛!である!
…18分を超える熱戦であった…
この試合を見れば、チャレンジャーは、もう昔の劣等生ではない!
…チャンピオンに挑戦するに値する…と言う事は十二分に証明されたと思う…
…しかし、残念ながら、チャンピオンには届かなかった…
…ちなみに、チャンピオンの
フィニッシュホールドは「ランニングスリー」と言う…
師匠・長与千種さんから受け継いだ直伝の必殺技であった…
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・試合終了!…その後の魂のやりとり…
…試合後、リングの上では…
余力を残している?…ようにも見えるチャンピオンがマイクを握った…
チャレンジャーに問いかける…
「お前、デビュー何年目だ?
私の一年下だろう…デビュー5年目にしてこれか?
お前に何が足りないか、分かるか?」
ヘトヘトになってコーナーにへたり込んでいるチャレンジャーは、
涙に濡れた目だけをぎらつかせながら…叫んで答える!!
「分かってんだよ!私にも分かってんだよ…でも、わかんねんだよ!」
…上記のやりとりを、私なりに通訳すると…
チャンピオン=「お前、お前自身の今のポジショニングをちゃんと理解しているのか?
お前が、頑張らないと、お前の団体はどうなるんだよ!
私だって、私の団体を守るために、大きくするために…そのために、私自身が女子プロレス界のトップになると決めてんだよ!
お前は、今、居なきゃいけない場所、ポジションを理解しているのか?
…そして、そこにいるのか?そこに行くために、何をすれば良いか分かっているのか?」
チャレンジャー=「分かってんだよ!…私がこの団体のエースにならなければ、この団体に明日がないのは分かってんだよ!お前みたいに団体を背負わなきゃ行けない使命を分かってんだよ!…けど、そこのポジションに行けないんだよ!行きたいけど行けないんだよ!…どうやって、行けば良いのかが分からないんだよ!どうしても分からないんだよ!」
以上、私個人の解釈であるが…
こんな感じのことを言いたかったのではないか?と想像(妄想)している…
…ここで注目すべきはチャレンジャーの言葉である!
…「分かってんだよ!私にも分かってんだよ…でも、わかんねんだよ!」
これは、プロレスに限らず、誰でも通る人生の関門ではなかろうか?
…この答えを自ら見つけられるかどうか?
ココが大きな、大きな試練なのである!
見つけられれば…人は成長できる!人生が大きく動く!さらに大きな飛躍を遂げられる!!
見つけられないと…残念ながらそこまでの人となってしまう?…はたまた落ちこぼれるか?
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…私ごとで恐縮だが、私は今年で50歳となる…
半世紀を生きてきたことになる。
思い返すと、似たような転機、ターニングポイントがいくつか、いや、いくつもあったような気がする。
この歳になっても、これからも、まだまだあるに違いない…
そんな、試練に遭ったとき、
自ら答えを見つけられるかどうか?
自ら見つけるために、どうしたらよいか?
どう努力すべきか?
…これは、この歳になっても明確な答えは分からない…
ただ言えることは…自分自身で見つけるしかない!…と言う事だけだ…
人にきくもよし、訪ねるもよし、教わるも良し、まねするもよし、参考にするもよし…
ただ、それだけでは、決して答えは見つからない…
…それらを自分自身に取り込み、自分なりに昇華して、最終的には自分で自分にあった形のものを見つけるしかない!
…という事だけは、この歳になって、多少なりとも分かるような気がする…
その後も、リング上のマイクのやりとりが続いた。そんな中で…
最終的にチャンピオンは、チャレンジャーにこんなエールを贈りたかったのかもしれない……
チャンピオン=「…私は団体のエースとして団体を背負う!…お前も、早く、一刻も早く団体を背負ったエースになってくれ!…そして、私たちの世代が、お互いに切磋琢磨して盛り上げないと…女子プロレス界に明日がないんだよ!一緒に頑張ろう!…一刻も早く、お前が、自分で答えを見つけ、私の前に再び現れることを願っているよ!こればっかりは自分で見つけるしかないんだよ!…次こそは大きな波に乗ってこい!」
それに言葉はないものの…
目の奥でこたえるチャレンジャー
=「今に見てろよ!きっと見てろよ!」
…この、眼光の鋭さ!…いわゆる目が死んでいない!!
この目の奥にある魂さえ灯り続けていれば、きっと、必ず答えが見つかるはず!と信じたいし、
彼女ならば、きっと見つけてくれると信じてやまない…
今日は負けたけど、人間は負けがあるから強くなる…
負けを受け入れ、それを超えたときに、人は大きくなる…のではないだろうか?
彼女は、まだまだ発展途上、逆に言うと、伸びしろがかなりあるので、今後が楽しみだ!と言うことに他ならない!
いつの日か、もう一度、この二人がベルトを賭けて戦うことを願っている!
その時は、またどんなドラマをみせてくれるのか?
かつて劣等生といわれた彼女が、もし、優等生を超えられるとしたら、超えたとしたら…
これは、戦う以前に上記の「答えを見つけた」…と言う事に他ならない!
戦いはもう始まっている!
対戦相手は、結局は優等生ではなく、
それ以前に、自分の中にいるのかもしれない…
…そう考えると…今から、楽しみでならないのである…
最後に…
チャンピオンの名前は…彩羽匠(いろはたくみ)選手、Marvelous所属。
そして、
チャレンジャーの名前は…長浜浩江(ながはまひろえ)改め、HIRO’e(ひろえ)選手、プロレスリングWAVE所属。
……この若い二人の熱戦は、この齢50のおじさんに、
人生とは何か…と言う人生訓まで教えてくれた…
ように感じている。
私がプロレスを観る理由がこれである…
「プロレスに勇気をもらいたいから」、
「諦めない気持ちをもらいたいから…」
そして、「自分も頑張ろう!と思える、人生訓をもらいたいから」…
そんな諸々を与えてくれた、若い二人に
心からありがとう!と感謝の言葉を述べたい……
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本日も、最後までお付き合い、誠にありがとうございました。
ダイエットと発毛の鹿石八千代でした…
注!) …上記、ブログ中の出来事や、選手達の言葉は、鹿石の記憶で書かせて頂いておりまので、多少異なる点もあるかと思いますが、ご了承ください。
また、上記の記事は、あくまで鹿石の好き勝手な解釈、あくまで試合を見た一ファンの個人的な感想ですので、そこの所をくれぐれも、ご理解いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。