ダイ☆はつ Vファイブ

公募ガイド社、高橋源一郎先生の小説指南「小説でもどうぞ」(30回)で最優秀賞受賞。第31回では選外佳作。2024年7月『おばあちゃんのぞうきん』(文芸社)を出版。30kgのダイエットに成功してAmazon Kindleで『ダイエット本』出版。2018年発毛日本一コンテストで第5位。

【創作短編小説『赤い正真正銘』 ――12、赤い開花宣言】#662

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12、赤い開花宣言

 

 あと数日で年度がわりという慌ただしい日々が続いていた。社長へのプレゼン当日は街中が桜のピンク色に染まり、あとは開花宣言を待つだけだった。

 小会議室でプレゼンの準備を整えた小関をはじめとする大木と元川は社長を招き入れた。社長はいつものようにクールビズ、と言うよりは薄手の黒い長袖のトップスに黒のスラックス。頭には自社製品の「りすとあきゃっぷ」を被っていた。コレは被るだけで髪が健康になるという優れもので、社長の大のお気に入りだった。

 いつも通り淡々とした振る舞いの社長は、見る人がみれば無表情、またある人が見ればやや厳しいともとれる表情をしていた。約十人ちょっとが入れる小会議室の正面には、映像を映し出す大きなモニタースクリーンが天井から下ろされたいた。その前には、プロジェクターの乗った正方形の会議テーブルが置かれている。そのモニターと面と向かった一番奥の席に社長、その左に大木、出入り口に近くに元川、そしてスクリーンを背に社長と向き合う形で小関が陣取った。四人はちょうど正方形のテーブルの四辺に一人ずつ座る形になっていた。相変わらず徹夜が続いていたのだろう。目の腫れは引いたものの青白い顔の小関は、社長が席に着くや早速、緊張の面持ちでプレゼンを始めた。

「では、はじめさせていただきます。今回のテーマ、『当社および当社製品の魅力をユーザーに伝えるための新しい企画』に関しまして、私たちは『YouTubeにおける新しいコンテンツ』を発案いたします。まずは、例として当社の新製品『マックセル・プロ』を紹介する、といった体裁でこのコンテンツをご覧ください。動画で紹介するのはマックセル・プロですが、このコンテンツではあらゆる商品、または当社の理念や、はたまた発毛に関する知識など、すべての情報が表現可能です。では、なにはともあれ、まずは動画をご覧ください」

 元川が立ち上がり、入り口近くのスイッチで部屋の照明を落とした。スクリーンにはでかでかと動画が映し出され、室内にはプロジェクターの静かなモーター音がなり始めた。

 最初の画面を見た瞬間、いきなり社長の切れ長の目が大きくなったが、言葉を発することはしなかった。照明の落とされた会議室の中で、四人は無言のまま動画をみつめた。

 

 

 

社―みなさん、こんにちは。発毛クリニックの「プリティー社長」です。

パ―同じく「パピラ」です。プリティー、今日は何のお話しなの?

社―ウン、新発売のマックセル・プロについて詳しく解説するぞ。

パ―あのマックセルの改良新型のヤツだね!

社―そう、きっとこれでみんなも髪が生き生きするはずだよ!

社&パ―みんな、まったりしていってね!

 

 

パ―プリティー、コレは一体何の機器なの?

社―ウン、髪を健康にし、健やかに保つ機械だぞ。

パ―髪が生えてくるの?

社―ウン、それを助ける機械だね。また、薄毛じゃない人でも、髪の毛を美しく保つことができるぞ。

パ―じゃあ、女性でも、若い人でも使えるわけだね?

社―ウン、髪を健康したい方は、是非、使ってもらいたいな。四つのモードがあるから、順番にみてくぞ。

 

 

社―一つ目は浸透モードだ。パピラ、トニックって使うだろ?

パ―ウン、もちろんだよ。髪が生えてくるの期待してね。

社―でも、そのトニックって、ちゃんと頭皮に吸収されているかな? トニックが皮膚に吸収されなければ何の意味も無いぞ!

パ―頭にかける、塗るだけじゃダメなの?

社―ダメじゃないけど、もっと効率的に浸透させた方がよくないか?

パ―どうしたらいいの?

社―低周波を用いるのさ。

低周波を用いるのさ。低周波を用いることで、トニックをイオン化させて頭皮に浸透させやすくできるのさ。つまりトニックの「髪に効く有効成分」を「頭皮に浸透させやすくする」ことができるわけだね。コレがマックセルプロの第一の使いかたさ。

パ―なるほど、イオン化させるからただ塗るだけより、頭皮に浸透していくんだね。

 

 

 

社―マックセル・プロの二つ目のモードは皮脂ケアだよ。つまり頭皮の改善さ。コレによって、髪を健やかに保つことができるのさ。

パ―頭皮の改善って、何を改善するの?

社―頭が脂ぎってベトベトするときってないか? 

パ―あるある。寝て起きたときなんか、しょっちゅうだよ。

社―

それはまずいな! それは皮脂が多いんだ。皮脂は髪を生えにくくするだけでなく、髪の質を低下させる。コレを改善するためにマックセル・プロが役に立つのさ。高周波を用いて、トニックの浸透を阻害する「過剰な皮脂」を抑制することができるのさ。結果的に、頭皮の環境を健やかに整えることができる。コレがマックセル・プロの第二の使用方法さ。

パ―皮脂が押さえられるので、頭皮環境が整い、健やかな髪が保てるんだね!

社―その通り! ところでパピラって、髪の毛ってあったのか?

パ―失礼な! 普段は宇宙服を着てるから、分からないだけだぞ!

社―そうだったの? それは失敬、失敬。

 

 

パ―次は三つ目の特徴だな。全身モードって書いてあるけど?

社―ウン、三つ目の特徴は頭皮のマッサージに使う、ってことなんだ。これはそのまま全身のマッサージにも使えるって事なんだけど……

パ―けど?

社―コレを使うときは、ちょっと注意してつかってほしいな。

パ―注意?

社―ああ、結構、人によっては刺激が強いときがあるんだ。だから特に頭皮に使う時とかは、慎重にしてくれよ。

パーわかった!

 

 

 

 

 

 

 

社―そして、改良型マックセル・プロの四つ目のモードが、「赤色LED」だぞ。これが従来の旧型マックセルと一番違う特徴だな!

パ―赤色LEDってなあに?

社―ウン、コレに関しては、2018年・第18回発毛日本一コンテストで入賞した鹿石八千代さんがブログで詳しく解説してくれているぞ。今日は特別に、その鹿石さんとマスコットキャラクターをお呼びしてるから、みんな、よーくきいてくれ。では、ゲストの鹿石さんとひだまりちゃん、どうぞ!

パ―えっ? わざわざ来てくれているのか? うれしー!

 

 

 

鹿―みなさん、こんにちは。鹿石八千代です。今日は、ウチのマスコットキャラクターのひだまりちゃんと一緒にお招きいただき、誠にありがとうございます。

ひ―はじめまして、鹿石のところのマスコットとして商標登録されている「ひだまりちゃん」です。宜しくお願いします。

 

 

鹿―早速ですが、赤色LEDには発毛促進効果があることが、あの日本皮膚科学会で認められているんです。

ひ―そうなんです! しっかりとしたエビデンスをもってして発毛効果があることが分かっています。次をご覧ください。

 

 

 

 

 

鹿石―ごらんのように、2017年のガイドラインにしっかりと記載されております。

ひ―しかも、副作用も無く強く推奨する、と明記されております。

鹿石―一日、ほんの数十分でいいので、これは使わない手はないですね。

ひ―ぜひ、先ほどの浸透モード、皮脂モードを用いるときに、同時に使っていただければ効果が期待できますね!

鹿石―簡単ではありますが、以上です。ありがとうございました。

ひ―ありがとうございました。

 

 

社―鹿石さん、ひだまりちゃん、わかりやすい解説、本当にありがとうございました。

パ―わざわざ、来ていただいてありがとうございました。是非、またゲストに遊びに来て下さいね~! では、最後に実際の使用方法をどうぞ!

 

 

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社―みんな、どうだった? また、次回も明るく楽しく詳しく、説明していくからね。

パ―みんな、期待していてね~。

全員―バイバイ、次回もまったりしていってねえ~!

 

 

(以下、参考。プリティー社長のご紹介)

 

 

(以下、参考。鹿石八千代のご紹介)

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 

 

 動画自体は、ありきたりのものだった。発毛クリニックのキャラクターが二人、掛け合い漫才のように、時にギャグを交えながらおもしろおかしく、しかし興味深く正確に情報を伝えていた。そう、誰もが一度は見たことある「ゆっくりしていってね」のあれだ。あまりに有名なため、これをまねたYouTube動画が沢山あるのは誰もが知るところだろう。一見、そんな企画では? といぶかしがる人もいたかもしれないが小関はあえて、そのありきたりの動画を用いることにした。そこには、小関の一か八かの読みがあったのだ。

 動画に登場するキャラクターの一人は以前から存在していた、発毛クリニックのマスコットキャラクター(ゆるきゃら)の「パピラ」。そしてもう一人は、なんと社長をアニメ化したいわゆる通称「プリティー社長」と呼ばれるキャラクターだった。さすがにそれを見た社長は内心、どう思っていたか? しかし静かにそのまま、最後まで動画をみつづけた。

 動画は軽快にテンポ良く流れていった。途中、わざとボケて視聴者を笑わすネタのところでは、さすがの社長もふきだして笑っていた。それを横目で見ていた三人は暗い会議室の中で、内心ほっとしていた。とくに小関は、それに勇気を得て、心の中でまずは大きな深呼吸をしていた。

 十分ちょっとの動画が終了し、再び元川が席をたち部屋の明かりをつけた。三人が社長の顔色をうかがった。動画の途中では笑っていた社長だったが、部屋を明るくしたときには、元の淡々とした一見厳しくも見える表情に戻っていた。一同に緊張が走った。

 小関は立ち上がり、再び説明を始めた。

「以上が、新しいコンテンツです。といっても、既にYouTubeでは有名な動画ではあります。が、あえて私はこの形を採用したいと考えました。この、時にはギャグが出てくる動画は、ともすれば当社の社風には合わないと、一見すると思われがちですが……、しかし有名なこの動画は……」

 そこで、社長が静かに口を開いた。

「まあ小関君、イスに座りなさい。ゆっくり説明してくれればいいから」

「は、はい。ありがとうございます。お言葉に甘えて……」

 少し緊張している小関をフォローするように、横から大木が後を続けた。

「実は、私も小関の企画を見せてもらったときに、ちょっと不安に思ったんですよね。といいますのも、当社の社風としては、あくまで施術を行うクリニックである、という前提があるじゃないですか。ですから、当社のYouTube動画では一貫して、まじめといいますか、ユーモアはあっても、おふざけは極力排除したものにしてきたわけです。これはおそらく、社長ものぞんでらっしゃることである、と我々皆が認識しておりました。ところが、小関はですね……」

 そこで大木は、後は自分で話せといわんばかりに小関に顔を向けた。大木がフォローを入れてくれている間に、いくらか落ちついてきた小関が、その後を続けた。

「はい、おそらくクリニックという観点からは、このゆっくり動画のくだけた説明は、ある意味おふざけのようで、合わない、とお考えかもしれません。ところが、ちょっとおしかりを承知でお話ししますが……、まじめすぎる動画を、はたしてどれだけの視聴者が好んでみるでしょうか? 敷居が高くなるのではないでしょうか? もちろん興味がある人はそれでみると思います。しかし、興味のない人へはどう訴えたらいいのでしょう? 視聴者、ユーザーの幅を広げるためには、興味のない人々をとりこまなければなりません。それを考えたときに、この誰もが知っている、そして今一番勢いがあるこの動画にヒントをもらい、真似することが良いのでは? と考えたのです」

 すっかり落ち着きを取り戻し、熱がこもってきた小関を応援するように、横で大木が大きく首を縦に振っていた。それは元川も同じだった。小関は所々に社長に顔を向け、時に手元の資料に目を落としながら調子よく続けた。

「しかもです。それじゃあ、ただの真似じゃないか? とおっしゃる人がいるかもしれません。確かにそうですが、この有名なゆっくり動画は、有名がゆえ二匹目のドジョウを狙って、あらゆる人々があらゆるところで真似ているのです。真似されすぎて、いまではこのスタイルは一つの定番スタイルとして確立されているのではないでしょうか? 真似と言うよりも、そうですねえ、言ってみれば「ひとつのフォーマット」になっていると言っても過言ではないでしょう。そうです! YouTube動画において、何かを解説するときに有効な手段、有効な一つのフォーマットなのです。今となっては、このフォーマットを使用したところで、逆に真似した、といって苦情を言われることもないのではないでしょうか?」

 そこで顔を社長に向けた小関。社長は否定するでもなく、無言で何か言葉を探しているようだった。社長が口を開く前に、すかさず元川がフォローをいれた。

「私も、このゆっくり動画はおもしろくて、ついつい見ちゃいますね。いろんな、それこそ多種多様なジャンルを解説してくれるんで、ホンと、なにより勉強になるんですよね。万人にあうといいますか、万人の興味を誘うと言いますか……。それこそ子供から、おじいちゃんおばあちゃんまで、このフォーマットなら誰でも楽しめますよね。だからでしょうか、とにかく、再生回数がすごいんですよね。ケタ違いなんですよ」

 さすが気の利く元川のこの発言に、社長が食いついて聞き返した。

「そんなにすごいのか、再生回数が?」

 元川の後を受け、大木もフォローを入れた。

「すごいなんてもんじゃないです! 社長は怒るかもしれませんが、正直、ウチとはケタ違いの再生回数です」

 援軍に気持ちが大きくなったのか、小関も続いた。

「しかも何度も言いますけれども、このゆっくり動画は、一見するとおふざけ漫才のようですが……、けっしてそんなことはありません。内容自体は結構、イヤ、すごくまじめに解説しているんですよね。まじめなことを、それこそ、おもしろおかしく、くだけた言い方で説明しているんです。だからこれだけ人気なんじゃないでしょうか? 中身はホント、まじめなんですよ。ですから、ウチの社風に用いても、それはありかと思うのですが……、いかがでしょうか?」

 社長の顔をのぞき込む小関。大木も元川も固唾をのんで見守っている。思案顔の社長は、少し間を置いて口を開いた。

「あまりおふざけだとねえ。はめを外しすぎちゃうと。あと……」

「はい? あと、なんでしょう?」

 小関がこわごわと聞き返した。

「私のキャラは……、なんとかならんのか?」

 ――なんだ、社長はちょっと恥ずかしがってるのか? ガラにもない……

 と内心おかしく思いながら、すかさず大木が口を開いた。

「あ、大丈夫です、社長。これはあくまでプレゼンですから。いくらでもキャラは作れますので」

 それを見て元川もすぐさま後に続いた。

「そうです、社長。今回のパイロット版を作るに当たりキャラがこの二人しかいなかったもので、とりあえずプリティー社長とパピラくんを使用させて頂いたわけでして……。そもそも、キャラを二人に固定することもなく、何人か出してもいいのかも? ですよね。その例として、今回はあの鹿石さんに了解をとりまして登場していただきました。このように内容によってキャラを使い分け、それこそ発毛の解説とかではプリティーに登場してもらって、商品説明では他のキャラでとか? 私たち三人で色々相談してたんです、ね、小関さん」

 そんな相談など事前にしてはいなかったが、元川の機転に小関も意気込む。

「そうです。当社がこのフォーマットで解説をしようと思う内容は山ほどあるじゃないですか? それこそ内容ごとにキャラを変えても、固定してもそれは臨機応変にできます。しかも、既存の動画をこのフォーマットに落としこめば、同じ内容でも、くだけた説明なので新しいユーザーが増えるのでは? なんて期待しての今回の企画なんです」

「そうそう、今までどれだけの動画を作りましたでしょうか? 同じ内容でもこのフォーマットに落とし込めば、全く目新しく、かつ今までにないユーザーに届くんじゃないでしょうか?」

 大木もたたみかけた。さすが行動力の大木と言われる上司を小関は頼もしく思った。社長の顔が少しほほえんだようにみえた小関は、それをみのがさず、続けざまに説明を加えた。

「もし、動画に人気が出れば、それこそキャラクターのひとり立ちだって考えられると思うのです。つまり、たとえばパピラが今よりもっとメジャーになって人気が出て、ぬいぐるみができたり、文房具ができたり、Tシャツができたり。それが売れちゃったりしたら、どうでしょう? うれしいかぎりじゃないですか」

「それ、ほしいです! パピラちゃんのぬいぐるみ、かわいいと思います。小さいサイズにしたら女子高生がカバンにつけちゃったりするかもですね!」

 元川もさえまくる! こんな上手いフォローは元川にしか思いつかないだろうと、小関も大木も感心しきりで大きくうなずいた。小関はさらにダメを押した。

「パピラがメジャーになればテレビのCMだって可能じゃないでしょうか? 今は社長ひとりに頼っていますが、その負担も減るものと思われます。逆に失礼ながら社長より人気が出ちゃったりするかもですね。視聴者のCMのイメージが、発毛クリニック=社長じゃなくて、いずれ発毛クリニック=パピラ、とかプリティー社長になるかもしれないですよね」

「そりゃあいい、社長のご負担が減るし、出演料はかからないし」

 大げさに相づちを打つ大木にこたえるように小関がなお続けた。

「しかもキャラなので人間と違って年をとりません。未来永劫、ずっと使えるわけですよね。そして何よりですね……。もし登録者数が増えて、YouTube動画自体が稼ぎ出したら、どうでしょう? 動画自体が収益を生んでくれるわけです。こんなありがたいことはないですよね。それにはやはりキャラクターを使わないと、なかなか弱いのではないでしょうか?

 必死にプレゼンをする三人の顔をひとりひとり順番に眺めた社長は、いつになく穏やかな表情になっていた。

「よしっ! じゃあ、それでいってみるか? ダメならひけばいい。おふざけになりすぎないように……」

 社長はそれだけ言うとテーブルにその大きな手をついて、イスから立ち上がった。

「ありがとうございます!」

 三人は深々と頭を下げた。淡々とした表情の社長は静かに退出していった。それを見届けた三人は……

「よっしゃー、でかした!」

「やりましたね、小関さん」

「ありがとうございます! ありがとう!」

 ハイタッチで喜びを分かち合った。廊下でその歓喜の声を背中に聞きながら、社長は破顔し、満面の笑みを浮かべていた。実は会議室ではその笑顔を我慢していたのだ。社長からすれば、今回の企画は正直、二の次だった。やってみてダメならやめれば良いだけだからだ。それよりも一見気弱に見える、心底優しい一人の男の成長を肌で感じることができたことが何よりうれしかった。小関だけではない。大木のリーダーシップと、元川の才女ぶりを改めて確認できた収穫あるプレゼンに社長は満足しきりだった。そこで、辺りを見回し誰もいないことを確認した社長は、その大きな右手を握りしめ、その腕を力づよく振り抜いた。

 ――よっしゃー! 

 おそらく、社長が誰にも見せたことのない歓喜のガッツポーズだった。その後、再び辺りを見回し、誰もみていなかったかもう一度確認した社長は胸の中でつぶやいた。

「しかし……、あの三人には失礼なことをしたかもしれない。やはり、今日はスーツに赤いネクタイで来るべきだったかな」

 自分自身を少し反省しながら社長は足早に自分の部屋に戻っていった。社長室のデスクに腰掛け、目の前のモニターを見ると、ちょうど桜の開花宣言がやっと公式に発表されたようだった。それはあたかも、これから花を咲かせてくれるであろう、あの三人を物語っているように感じられた。彼らが咲かせる花はきっと、燃えるような真っ赤な花に違いない。いや、赤であってもらいたい、そんなことを考えながらまた一人ほくそ笑む社長だった。

 

                      〈第一部、完。第二部へつづく〉

 

*この物語はフィクションです。実在のあらゆるものとは一切関係ありません。

 

 

 



 

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*優勝者の水原周様と船橋O.Cのチーフ仲良くガッツポーズ

 

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この続きは次回でよろしいでしょうか?

本日も最後までお付き合い、誠にありがとうございました。
ダイエットと発毛の鹿石八千代でした……

 

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