…先日9月23日、横浜に女子プロレスを観に行ったんです…
メインの8人タッグマッチ(4人組 VS 4人組の試合)があったんですが…
…これがルールもへったくれもあったもんじゃぁないんです!!…
・ルール無用の悪党どもの宴(うたげ)…
試合開始のゴングと同時に、両軍入り乱れて…
すぐさま、全員でリングから降りて
場外乱闘!
あちら、こちらで、乱闘、乱闘、また乱闘!
…逃げまどう、お客さん達…
悪役選手は、イスに座っているお客さんに「どけえっ=」って、ほえた後!
…空いたイスめがけて、相手の選手を投げつける…
投げられた選手は、頭からイスに突入し悶絶(もんぜつ)!!
…あちらこちらで、そんな光景!
…8人タッグだから、一人と一人が組み合ったとして…
あちこち4カ所で、同時にこの有様!!
…それだけならまだしも…
悪者チームには、助っ人(マネージャー)と称して男が一人セコンドについており…
こいつが…試合に参加できないはずのこいつがっ!
あいての良い者チームに攻撃をするんです!!
…リング内外問わず、レフリーのスキをついて(はたまた堂々と)
悪者チームに加担するんです!
あいての良い者チームを攻撃するんです!
…多勢に無勢とは、このことでしょう!!
ルールもへったくれも、あったもんじゃぁないんです!!
…しかも…悪者チームは、みんな凶器を持参!!
…鉄のクサリやムチ、はたまたパイプイスで、相手を滅多打ち!
…挙げ句の果ては、ムチで首をしめ、トップロープからぶら下げる、いわゆる「絞首刑?」的な使い方まで…
…しかもしかも!
…なんと、レフリーが!!
なんとなんと、悪者チームの仲間なんです!!
中立の立場のはずのレフリーまで、悪者チームに加担する有様…
レフリーが良い者チームの選手を殴る?ける?足を引っかけて転ばせる?
…判定も一事が万事、全てが理不尽で…
良い者チーム言うことなんか、全くもってききやしない!
…さらには、良い者チームがやられるときは、超高速カウントの1・2・3なのに…
悪者チームがやられるときは…超スローカウント!!…逆にカウント中にゆっくり休めるくらい!!
…まあ、およそ初めてご覧になる方には、まったく意味不明!
…と言うか、およそ「何じゃあコリャ~!」の世界でしょう!
・魔性の女社長のヒールプロレス・アカデミー
…この団体は「OZアカデミー女子プロレス」と言う団体です。
社長は、現役のレジェンド・ヒールレスラー兼女社長の尾崎魔弓(おざき まゆみ、50)選手といいます。
彼女がヒール(悪者)の選手を教育すべくつくったのが、この女子プロレス団体らしいんですが…
よって、ヒール道(?)…と言うのが随所に垣間見られる訳です…
しかしながら、およそプロレスを知らない方からすると、
なにがなにやら理解しがたい試合内容ではなかったでしょうか???…
…いや、プロレスファンからしても…理解しがたい方々が多々いらっしゃるかも??…
…そう言う私も…このような反則ばかりの試合の何が楽しいんだろう??…
…と、正直思っていたんです!!…そう、この試合を見るまでは…
…本日は、なにゆえ、尾崎選手が反則だらけの試合をするのか?
…について、私なりに考察させて頂ければ…と思っております…
しばし、お付き合いいただければ幸いです…
・なぜ?…反則を使う理由(わけ)…
…自称、私はプロレスファンである…
そこまで通(ツウ)であるとか、詳しいとかは言わないが…
それなりに観戦の数は多いのではないだろうか??
…少なくても、プロレス観戦の初心者ではない(と思っている…自分では…)
…その私が観ても、「あ~あ大変だ!」と思うくらい、
どの選手も、たいそう立派な「悪者っぷり」=「反則っぷり」である。
…プロレスは、そもそも5秒以内なら反則が認められている…
…しかしながら、この試合の反則は5秒とか、そういうレベルでは到底ない!
…ズ~と反則をやり続ける、めちゃくちゃなレベルである!
…どうして、その様に反則を使って試合をめちゃくちゃにするのか?
試合をぶち壊すのか??
…プロレスファンの私でも、このような試合は…
…ちょっと、理解しがたいレベル!!…
…と正直おもっていた。…この試合をみるまでは…
…ところが、この試合を見ているうちに…
なんとなくではあるが…その答えがみえてきたような気がしてきた…
…あくまで私個人の捉(とら)え方ではあるが、その解釈を少しばかり……
なぜ、このようにルール無用のめちゃくちゃな試合をするのか??
…一言で言ってしまえば(私個人の解釈からすれば)
一つの試合のスタイル、プロレスのスタイル…と言えるかもしれない!
「…いろいろな試合のスタイルがあっていいんじゃないの?
アレもプロレスなら、これもプロレスなのよ!…アハハハ…」
…女社長・尾崎魔弓選手だったら、そう言うかもしれない…(?)
どう言うことか??
…この日の8人タッグを振り返りながら、その理由を考察してみたい…
・メインイベント8人タッグマッチ…
…この日のメインの試合として組まれたこの8人タッグマッチは
良い者チーム4人 VS 悪者チーム4人
と言う構図の試合であった…
わかりやすいと言えば、わかりやすい…
ちなみに、プロレスでは
良い者の選手を「ベビーフェース」とよび、
悪役の選手を「ヒール」とよぶ。
いわゆるベビー対ヒールの8人タッグマッチであった。
…しかも、最近では珍しい60分3本勝負であった…
すなわち、60分のうち、先に2勝した方が勝ち…と言うルールであった…
ベビーフェースの4人は、
・20年くらいのキャリアがあり、安定の実力を誇るベテラン選手2人と
・和製ルチャドーラと言う地位を確立した、若いけど中堅どころの選手、
・そして、女優とレスラーの二足のわらじを履く期待の2年目の新人レスラー
…の4人組…
対するヒール軍団は…
・ボス=女社長の尾崎魔弓選手を筆頭に
・別のプロレス団体の、これも女社長であるベテラン選手(自分の団体ではベビーフェースをやっている…)
・他団体では、現在シングルチャンピオンの実力者、美貌も兼ね備えている!(自分の団体では超・ベビーフェースをやっている…)
・これも女優とレスラーの二足のわらじ履くレスラー(上述のベビーフェースの女優レスラーの先輩=同じ団体)…先日までシングルベルトを保持しており、 人気・実力ともに、その団体のエースと注目されている選手(自分の団体では超・超ベビーフェースをやっている…)
…みる人がみると、実はそうそうたる4人組のメンバーなのである!!
…しかも、全員がシングルベルト戴冠(たいかん)経験者である!!
…しかも、しかも当の尾崎選手以外は、他団体の所属であるが…
自身の団体では…皆が皆ベビーフェースなのである!!
…ヒールは、この尾崎軍にいるときだけなのである!!
(…ベビーとヒールを使い分けるところに面白みがある…と言う事か?)
…反則を使わなくても、普通に試合をしても十分勝てそう!
…と言うか、普通に良い試合ができるだろう選手達ばかりである…
なのに、なのに…
なぜ?わざわざ反則を使うのか???
試合の内容は、先に述べたとおりである!!…
語弊があるかもしれないが、あえて言わせて頂くと…
まあ、それはそれは、めちゃくちゃである!!
…ルールなんてお構いなし!
…ただただ、相手をいたぶる、痛めつける!凶器までつかって!
…セコンドやレフリーまで巻き込んで、ヒールの味方をし、ベビーフェースをいたぶる!
…しかしながら、このような状況をよく考えて頂きたい!!
実は、ここがポイントなのかもしれない!!(?)
…このようなヒールが理不尽な攻撃を仕掛けると…どうなるか??
まず…
普通の観客は
「反則だろ!!」…と興奮してベビーを応援する!!
相当ごひいきの選手がヒールにいる場合は別だが…そうでなければ、これだけ反則をやれば、誰だって、大抵の方はベビーを応援する!!
…と言うより、ヒールに悪意、憎しみをおぼえるのではないか?
…それゆえ、興奮して、ヒールを倒してくれ!!…と切に願う!
とにかくヒールを倒してくれ!!と…いつも以上に興奮するのではないか?!
…!っ
…そうかっ!
…そうなのである!!
これなのである!
…尾崎社長が狙っているのは!!(たぶん???)
…もちろん、普通に試合をしても、充分に観客を興奮させることはできる!
ところが、反則を使うことで、興奮のボルテージをもっともっと上げることができる!
「…反則を使って、観客をより興奮させる!エスカレートさせる!
…そうすることで、プロレスをもっと興奮して観ることができるでしょう!
…結果、ホラご覧なさい!…楽しみが倍加するでしょう!…アハハハ…」
そんな風に、尾崎選手なら言うのかもしれない…(?)
…例えは悪いが…
真夏に、冷たい甘~い「スイカ」を食べるとおいしい!
…しかし、それをもっとおいしく食べるには…
「塩」をかけて、あえて逆のことをして(=反則を使って)
甘さを引き立たせる!(=興奮を盛り上げる)
…まあ、そんな感じに私には受け取れた…
…そこに、尾崎選手の飽くなきこだわりがあるように見受けられた…
・ヒール道から生まれる、新しい力…
…実際に、この試合は、早くも今年のベストバウトか?
とささやかれている…とHPにでているくらいである!
…しかも、この試合は3本勝負であったのだが…
結果的には2勝1負でヒール軍(尾崎軍)が、無事に(?)勝利した…
…ところが、このうちの1敗は、なんとボスの尾崎選手が負けを喫したのであった。
…それも、ベビー軍の一番若い経験2年目の新人に、完璧にスリーカウントをとられたのである!!
…それがよっぽどお気に召さない様子の尾崎社長!
…試合後も、怒りがおさまらなかったのは言うまでも無い!!
…わめき立て、まくし立てていた!!
…HPでは、新たな因縁が勃発…と書かれていたが…
逆に、私はこの新人選手のチャンスだと捉(とら)えている…
なぜなら、いままでこの新人選手は、(失礼ながら)おそらく尾崎選手の視界になど全く入っていなかったであろう!…
それが、少なくとも眼中に入ったことになる!
…尾崎選手=バリバリの女大社長である!
この人を少しでも振り向かせたことこそ、
…これこそは、一本とったことより大きな収穫と言えよう!
…このチャンスを生かせるか?どうか?
全ては、この新人、彼女自身にかかっていると言えよう…
実際に、私はこの試合を生観戦していたのだが…
たしかに、この新人の頑張りには目を見張るモノがあった!
…途中から、後半は、ほぼ一人の状態に近い、ロンリーバトル!
反則攻撃をたえながら…必死に食らいつく!食らいつく!
…そんな中でも、体力を消耗するであろうドロップキックを、
自ら何発も、何発も放てるところは
日頃の精進(しょうじん)の賜(たまもの)であろう…
…やられても、やられても、何度も立ち上がる姿は感動すらおぼえた!
…相手の連続攻撃をくらい、目の焦点が合わなくなったときは
さすがに、もうダメか?…と思ったのだが…
それを何とかしのいでみせた…
…そして、最後には逆転!
自身の丸め込み技で、
尾崎選手から完璧なスリーカウントをとってみせたのである…
…ただでさえ、この新人の頑張りは感動を覚えるくらいなのに
…相手が尾崎ヒール軍である!
…観る側=観客は「スイカの塩効果?」(笑…変な例えでスミマセン!)
で、興奮がいつも以上に倍加している!
…結果、感動も倍加!…と言う事であろうか?!…
…どうやら、結局は
この鹿石こそが、尾崎女大社長の術中にかかっていたようである!
…いずれにせよ、いつも以上に楽しめたことは間違いない!
…ちなみに、尾崎女社長を怒らせた(振り向かせた)新人選手というのは
関口翔(せきぐち かける、25)選手という。
女優とレスラーの二足のわらじを履いているらしい…
もともと、現役の女優さんなので非常にきれいな顔立ちをしている…
宝塚で言う男役?…的なイケメン風の雰囲気であるが、
おそらく、女役をやらせても、非常にきれいな方であろう…
彼女を観ていて、以下の言葉が(詩が)、自然と脳裏をよぎった…
空カケル、天馬のごとく駆け上がれ!
…今こそは、自分のために動くべき!
…若者よ!突き抜けろ!
…古い壁など、ぶち破れ!
今がその時!迷うことなかれ!
(作・鹿石八千代…ド素人丸出しの詩でお恥ずかしい限りですが…)
…ちょっと、当てつけがましいが…
鹿石と同じ9月生まれ…25歳になったばかりの彼女に
50歳になったばかりの鹿石お父さんから、エールの言葉を!…
(…なんて、ちょっとキモいかなあ~汗、笑、スミマセン!)
いずれにせよ、
また一人、尾崎プロレスヒール道の中から
将来有望な若者が一人、誕生しそうな予感がする!
「分かってくれた?!…鹿石さんよお!
…めちゃくちゃやっているようで…
…ちゃんと考えてんのよ!…計算ずくなのよねえ!…
…楽しんでいただけましたかしら?…アハハハ…」
そんな女大社長・尾崎魔弓選手の高笑いが聞こえてきたような気がする…
…いやはや、あっぱれなのは、
魔性の女社長の「プロレスヒール哲学」なのかもしれない…
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以上、本日も最後までお付き合い、誠にありがとうございました。
…最近、プロレスの記事が多いなあ~と自分でも思っている…
ダイエットと発毛の鹿石八千代でした…
注!) …上記は全て、鹿石個人の好き勝手な想像、妄想で書かせていただいております…。よって、尾崎選手の言動では全くありません事を、ご了承いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
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